2015.02

脱水症状時に起きる頭痛

高血圧やむくみ(浮腫)を改善し、心臓や腎臓にかかる負担を軽減するために処方されるラシックスには、ごくまれに副作用が生じる場合がありますが、その代表的なものが「脱水症状」です。

ラシックスは腎臓に働きかけて尿量を増加させ、体内の余分なナトリウムを排出させることによって、血圧を降下させるお薬です。
この薬は服用すると強い利尿作用によって尿の量や回数が増加するため、体内の水分がどんどん排出されます。
このため、処方時には毎日しっかりと水分補給するように指導されますが、忙しいと水分補給は忘れがちになるので、脱水症状を引き起こしやすいのです。

脱水症状になると体内の水分量が減少するので、まずは喉の渇きや唇の乾燥といった症状が起こりますが、体の水分が少なくなると次第に血液が濃くなっていくので、体内の血液循環が滞ります。
頭部は脳のある大事な器官なので、人間は頭の血管を急激に拡張して血流量を増やそうとしますが、突然拡張された血管は周囲の神経を刺激するため、頭痛が起こるというわけです。

一般に、脱水症状で頭痛が起こるのは体内から水分が体重の4~6%程度失われたときで、その後、めまいや尿量の減少が起こり、体重の約10%失われると痙攣などの深刻な症状があらわれはじめ、命の危機に晒されます。

このように、脱水症状時に起きる頭痛は命の危険を知らせるシグナルといえるので、ラシックスを服用していて喉の渇きと頭痛が一緒に起こっている場合には、早急な水分補給が大切です。
特に、汗を大量にかくことが多い夏場は、脱水症状になるリスクが高まるので、外出時には水筒にスポーツドリンクを入れて持ち歩くなど工夫してこまめに水分補給をしましょう。

なお、夏場は冷たい飲み物にしがちですが冷たい飲み物は吸収されにくいので、できるだけ常温に戻した飲み物で水分補給することをお勧めします。

2015.02

ラシックスでひどい脱水症状に

心臓や腎臓あるいは肝臓に持病がある人は余分な水分がたまってしまい浮腫が生じた際、肺に浮腫が起きると肺水腫と呼ばれる呼吸困難が生じ、血管内の水分量が増加すると心臓への負担が増加してしまうために心不全が悪化してしまい、おなかの中の浮腫は腹水を発生させて食事が摂れなくなってしまうといった有害なことが起きてしまいます。
その時にラシックスは、腎臓のヘンレの上行脚という部位に強く働いて、強制的に尿の排出を促すループ利尿薬といわれる薬剤です。ラシックスにより強制的に尿として全身の余分な水分を排出することによって、それぞれの臓器の浮腫を軽減することが可能となります。腎臓からの尿は腎臓で血液が濾過されて作成されていますので、腎臓での強制的な尿の排出ということは、血管内の水分量を減らすことができるということです。その作用によって、心臓の負担は劇的に軽減しますので、心不全の人にとっては急性期の症状緩和を果たすことができるのです。ただし、薬剤というものには常に作用の裏に副作用がつきものであることを注意しなくていはいけません。ラシックスにより血管内の水分量が減るということは、少量で使用開始をしたり、適正用量で使用している際にはまず大丈夫と考えられますが、浮腫が改善されるということにだけ目を奪われてしまい、過量に使ってしまいますと、重度の脱水症状を引き起こすことがあり得ます。例えば脳への血流が十分にいかなくなった場合には一過性の意識障害を引き起こすこともありえますし、血液量が減りすぎてしまい低血圧になりすぎるいわゆるショックの状態に陥ることさえあるのです。
高齢者で特に症状は顕著に表出しますが、ラシックスの使用は少量から開始し、適正用量以上には使用しないことが大切です。